Webサイト保守とセキュリティ対策の完全ガイド|中小企業が知るべきポイントと費用感

企業のWebサイトは、集客や信頼構築のために欠かせない存在です。

しかし同時に、サイバー攻撃や不正アクセスといったリスクに常にさらされています。

特に中小企業のサイトは「自分たちは狙われない」と油断しがちですが、実際には標的になりやすいのが現状です。

この記事では、Webサイト保守の基本からセキュリティ対策の具体例、費用感や外注のメリットまで、実績をもとにわかりやすく解説します。

なぜ中小企業のWebサイトは攻撃されやすいのか

「うちは小規模だから狙われない」と考えていませんか?

実際には、中小企業のWebサイトこそサイバー攻撃の標的になりやすい傾向があります。

理由は大きく3つです。

攻撃の目的

個人情報の窃取、踏み台としての利用、SEOスパムなど。

直接的な金銭目的だけでなく、第三者攻撃の中継地点として悪用されるケースも多いです。

実際に多い被害例

  • サイト改ざん(不正なページへ転送される)
  • マルウェア感染(利用者の端末まで被害拡大)
  • 顧客情報の流出(信用失墜・法的リスク)

危険な誤解

「アクセス数が少ないから大丈夫」と思われがちですが、攻撃は自動化されています。

無差別に弱いサイトを探すプログラムが日々稼働しているため、規模に関わらずリスクがあります。

Webサイト保守の基本と必要性

Webサイトの保守・セキュリティ対策の重要性

Webサイトは作って終わりではなく、公開後の運用こそが重要です。

特にCMS(WordPressなど)を利用している場合は、以下の保守作業が欠かせません。

更新作業

WordPress本体・プラグイン・テーマのアップデート

監視

稼働状況のチェック、死活監視

バックアップ

定期的なデータ保存と復旧テスト

これらを怠ると、脆弱性を突かれてサイト停止・改ざんにつながります。

実際、更新を数か月放置していたWordPressで不正アクセスが入り、数日間ビジネスが止まってしまったという例もあります。

内製で対応する場合、担当者の知識不足やリソース不足が課題になりがちです。

そのため、外注による専門サポートを検討する企業が増えています。

セキュリティ対策の具体的なポイント

最低限おさえるべき対策は以下の通りです。

チェックリストとして活用してください。

サーバー・ドメイン管理

SSL証明書の期限管理、OSやミドルウェアの更新

CMSの定期アップデート

WordPressやプラグインの最新版維持

ログインセキュリティ

多要素認証、海外IPのアクセス制限

不正アクセス監視・WAF導入

攻撃を検知・遮断する仕組みを導入

バックアップと復旧手順

万一の時に即座に復旧できる体制の構築

これらは一度設定すれば終わりではなく、継続的に見直す必要があります。

実際に起こったトラブル対策事例

Webサイトの保守・セキュリティ対策の重要性

当社が過去に支援した事例をご紹介します。

担当者退職による更新停止

担当者が退職して以降、WordPressやプラグインが数年間放置されたケース。

更新されないままの状態が続いた結果、プラグインの不具合で表示崩れが発生し、問い合わせフォームなど主要機能が動かなくなりました。

弊社での対応

最新バージョンにアップデートし、必要な機能を安定稼働できるように改善しました。

複数業者によるプラグイン乱用

リニューアルのたびに別の制作会社が関与し、その都度プラグインを追加。

結果として「どこに何が使われているのか分からない」状態となり、表示不具合やCMSが利用不能に。

弊社での対応

プラグインの棚卸し・整理を行い、必要最小限の機能に絞って再構築しました。

バックアップ体制がなく復旧不能に

サーバー障害でサイトデータが消失。バックアップが一切なく、復旧が不可能となり、新規制作を余儀なくされました。

弊社での対応

新規制作以降は弊社の保守サービスを導入いただき、定期バックアップ+復旧テストを実施。安心して運用できる体制を整えました。

不正アクセスによるサイト改ざん

WordPressの脆弱性を突かれ、サイトが不正広告ページに書き換えられ、Google検索でも「不正サイト」と警告表示。

信用失墜による大きな損害が発生しました。

弊社での対応

弊社で不正ファイルを除去し、セキュリティ設定を強化。

Googleへ再審査リクエストを提出し、数日で警告を解除しました。

SSL更新忘れによる「保護されていない通信」表示

SSL証明書の更新が失念され、サイトに「保護されていない通信」と表示。

ユーザーの信頼を損ね、問い合わせ数も激減しました。

弊社での対応

自動更新+監視体制を導入し、更新忘れのリスクを解消しました。

複数ドメイン運用による感染拡大

複数のドメインを同じサーバーで管理していたため、1つのサイトがマルウェアに感染すると、他のサイトにも被害が拡大。

全サイトが一時停止に追い込まれました。

弊社での対応

弊社で管理環境を整理し、セキュリティ設定を強化。

再発を防ぐ仕組みを構築しました。

これらの事例からもわかるように、Webサイトのトラブルは「予想外のきっかけ」から発生します。

しかし、普段から保守・セキュリティ対策を行っておけば被害を最小限に抑え、迅速に復旧することが可能です。

トラブル防止のチェックリスト(簡易版)

以下の項目に1つでも当てはまる場合は、セキュリティ上のリスクが高まっています。

早めの見直し・保守体制の導入をおすすめします。

  1. サイトの更新(WordPress本体・プラグイン)を 3か月以上放置している
  2. SSL証明書の期限管理をしておらず、更新日を把握していない
  3. バックアップを自動化していない(手動または未実施)
  4. 不正アクセス監視やWAFなどの仕組みを導入していない
  5. サーバーやドメインの管理担当者が 属人化している(退職・引き継ぎリスクあり)
  6. 過去に「表示崩れ」「フォーム停止」などの不具合があり、原因不明のまま放置している
  7. サイトの管理者IDが「admin」のまま使われている

上記はあくまで簡易的なチェックですが、1つでも該当する場合は、将来的にトラブルへ発展する可能性があります。

「予防できるリスクは事前に対策」 が鉄則です。

弊社では、こうした状況を整理し、継続的な保守・セキュリティ体制を整えるサポートを行っています。

保守・セキュリティ対策の費用感

費用は内容や範囲によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

軽微な保守

月額5,000〜10,000円(アップデート・簡易バックアップ)

中規模保守

月額20,000〜30,000円(監視・復旧体制込み)

包括的保守

月額50,000円〜(WAF管理・セキュリティ監視・緊急対応込み)

外注することで、専門知識を持つ人材を確保でき、万一の際も迅速に対応できるメリットがあります。

中小企業が取るべき最初のアクション

「どこから始めればいいのか分からない」という方は、以下のステップを参考にしてください。

  1. 現状のセキュリティチェック(更新状況・SSL有無・バックアップ体制の確認)
  2. 保守体制の見直し(内製で十分か、外注が必要か)
  3. 外部委託の検討(対応範囲・費用・実績を比較検討する)

まずは小さなチェックから始め、リスクを洗い出すことが大切です。

FAQ(よくある質問)

Q: 中小企業のWebサイトでも攻撃されますか?
A: はい。攻撃は自動化されており、規模に関係なく脆弱なサイトが狙われます。

Q: 保守費用はどのくらいかかりますか?
A: 内容によりますが、月額1〜5万円程度が一般的です。対応範囲や緊急時の対応有無によって変動します。

Q: WordPressを放置するとどうなりますか?
A: 脆弱性を突かれて改ざん・マルウェア感染につながります。最悪の場合は復旧が難しく、新規制作が必要になるケースもあります。

まとめ|安心してビジネスを続けるために

Webサイトは企業活動の基盤であり、同時に常にリスクと隣り合わせです。

保守やセキュリティ対策を「コスト」と考えるのではなく、事業を継続し、信頼を守るための投資と捉えることが重要です。

KOKOROMIでは、制作から運用・セキュリティまでを一貫してサポートし、安心できる運用体制を整えます。

また、経済産業省認定の「情報処理支援機関(Smart SME Supporter)」として、公的にも専門性を認められた立場から中小企業のWeb活用を支援しています。

万一のトラブルに備えながら、長期的に成果を出すWeb活用を一緒に進めていきましょう。

Webサイト保守やセキュリティ対策に不安を感じた方は、ぜひ一度ご相談ください。

お客様の状況に合わせて、最適なご提案をさせていただきます。

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この記事は、静岡県浜松市と東京都新宿区でWeb制作・Webマーケティング事業を行う、株式会社KOKOROMIのスタッフが執筆しています。
経済産業省認定の情報処理支援機関(SMEサポーター)として、中小企業のWeb戦略・SEO・AIO(AI最適化)など、実際の制作・運用経験に基づいた情報をお届けしています。

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