ホームページのセキュリティ対策|中小企業が今すぐやるべき7項目【WordPress対応】

企業のWebサイトは、集客や信頼構築のために欠かせない存在です。

しかし同時に、サイバー攻撃や不正アクセスといったリスクに常にさらされています。

特に中小企業のサイトは「自分たちは狙われない」と油断しがちですが、実際には標的になりやすいのが現状です。

なぜホームページのセキュリティが重要なのか

「うちは小規模だから狙われない」と思っていませんか?

実は、最近では中小企業や個人事業のWebサイトが、自動攻撃の標的になるケースが増えています。

サイトが改ざんされると、訪問者にウイルスを配布してしまったり、「安全ではないサイト」と警告表示が出てアクセスが激減したりと、信用失墜や問い合わせ減少につながるリスクがあります。

さらに、Googleは「安全でないサイト」を検索結果で下げる傾向があるため、SEOにも悪影響を与えることがあります。

つまり、セキュリティ対策は“技術的な話”ではなく、企業の信頼や集客を守るための経営リスク対策なのです。

放置すると危険!よくあるWebサイトのセキュリティトラブル

サイト改ざん・マルウェア感染

不正アクセスにより、ページの内容が書き換えられたり、外部サイトへのリンクを埋め込まれるケース。

感染が広がると、検索エンジンに「危険なサイト」として表示されることもあります。

SSL証明書切れによる「安全でないサイト」表示

サイトのURLが「http://」のままだったり、SSL証明書が期限切れになると、ブラウザに警告が出てユーザー離脱が増加します。

WordPressやプラグインの脆弱性放置

CMSを最新に保たず放置すると、既知の脆弱性を悪用されて侵入されることがあります。

特にWordPressではプラグイン経由の攻撃が多発しています。

サーバー侵入・不正ログイン

簡易なパスワードや共有アカウントを使っていると、乗っ取りのリスクが高まります。

FTP情報などが漏れると全ページが改ざんされることも。

企業が行うべき基本的なセキュリティ対策7選

Webサイトの保守・セキュリティ対策の重要性

1. SSL証明書を導入・更新を忘れない

常時SSL化(https対応)はもはや必須です。

通信を暗号化することで、情報漏えいを防ぎ、検索順位にも良い影響があります。更新期限を管理し、自動更新を設定しておきましょう。

2.WordPressやプラグインを常に最新に保つ

アップデートを怠ると脆弱性を突かれる原因になります。

更新前には必ずバックアップを取り、安全にアップデートを行う習慣をつけましょう。

3.管理画面のID・パスワードを強化する

「admin」や「password123」など、推測されやすいID・パスワードは厳禁。

英数字・記号を組み合わせた強固なものにし、二段階認証の導入も検討を。

4.定期的なバックアップを行う

万が一トラブルが起きても、バックアップがあれば復旧できます。

WordPressでは自動バックアッププラグインや、サーバー側での定期バックアップ設定をおすすめします。

5.不要なユーザー権限・ファイルを削除

退職者のアカウントや古いテスト用ファイルは放置せず削除を。攻撃者にとっては侵入口になり得ます。

6.WAF・セキュリティプラグインを導入

WAF(Web Application Firewall)を導入すると、不正アクセスを自動的に検知・防御できます。

WordPressの場合は「SiteGuard WP Plugin」なども有効です。

7.保守・監視体制を整える(外部委託も検討)

自社で管理が難しい場合は、保守契約による外部委託を検討しましょう。

更新・バックアップ・監視を任せることで、トラブルを未然に防げます。

社内対応と外部委託の線引き

「どこまで社内で対応し、どこから外注すべきか」は、多くの企業が悩むポイントです。

目安としては次の通りです。

  • 自社で対応可能:更新やパスワード管理、バックアップ確認
  • 外部委託したほうが良い:WordPress更新監視、WAF設定、改ざん検知、SSL更新など

保守委託の相場は、規模や範囲にもよりますが月1〜2万円前後からセキュリティ監視や更新代行を含めた契約が多いです。

KOKOROMIが行っているセキュリティ保守例

KOKOROMIでは、Web制作後もお客様が安心して運用できるよう、以下のようなセキュリティ体制を整えています。

  • WordPress・プラグインの定期更新とテスト確認
  • SSL証明書の更新・監視
  • サーバー・ドメインの一元管理
  • 定期バックアップ・改ざんチェック
  • 脆弱性報告があった場合の迅速な対応

また、もしトラブルが発生した場合も、復旧を含めたサポートを行っています。

万が一トラブルが発生した際の初動や復旧手順は、こちらの記事でも詳しく解説しています。

Web運用でお悩みの方へ:お困りごとを解決するサポートプラン

実際に起こったトラブル対策事例

Webサイトの保守・セキュリティ対策の重要性

当社が過去に支援した事例をご紹介します。

担当者退職による更新停止

担当者が退職して以降、WordPressやプラグインが数年間放置されたケース。

更新されないままの状態が続いた結果、プラグインの不具合で表示崩れが発生し、問い合わせフォームなど主要機能が動かなくなりました。

弊社での対応

最新バージョンにアップデートし、必要な機能を安定稼働できるように改善しました。

複数業者によるプラグイン乱用

リニューアルのたびに別の制作会社が関与し、その都度プラグインを追加。

結果として「どこに何が使われているのか分からない」状態となり、表示不具合やCMSが利用不能に。

弊社での対応

プラグインの棚卸し・整理を行い、必要最小限の機能に絞って再構築しました。

バックアップ体制がなく復旧不能に

サーバー障害でサイトデータが消失。バックアップが一切なく、復旧が不可能となり、新規制作を余儀なくされました。

弊社での対応

新規制作以降は弊社の保守サービスを導入いただき、定期バックアップ+復旧テストを実施。安心して運用できる体制を整えました。

不正アクセスによるサイト改ざん

WordPressの脆弱性を突かれ、サイトが不正広告ページに書き換えられ、Google検索でも「不正サイト」と警告表示。

信用失墜による大きな損害が発生しました。

弊社での対応

弊社で不正ファイルを除去し、セキュリティ設定を強化。

Googleへ再審査リクエストを提出し、数日で警告を解除しました。

SSL更新忘れによる「保護されていない通信」表示

SSL証明書の更新が失念され、サイトに「保護されていない通信」と表示。

ユーザーの信頼を損ね、問い合わせ数も激減しました。

弊社での対応

自動更新+監視体制を導入し、更新忘れのリスクを解消しました。

複数ドメイン運用による感染拡大

複数のドメインを同じサーバーで管理していたため、1つのサイトがマルウェアに感染すると、他のサイトにも被害が拡大。

全サイトが一時停止に追い込まれました。

弊社での対応

弊社で管理環境を整理し、セキュリティ設定を強化。

再発を防ぐ仕組みを構築しました。

これらの事例からもわかるように、Webサイトのトラブルは「予想外のきっかけ」から発生します。

しかし、普段から保守・セキュリティ対策を行っておけば被害を最小限に抑え、迅速に復旧することが可能です。

多業種でのセキュリティ支援実績

KOKOROMIでは、これまで製造業・医療・士業・教育・サービス業など、業種を問わず50社以上のWebサイト保守・セキュリティ対策を支援してきました。

  • 製造業(静岡県):WordPress保守、SSL更新、WAF導入
  • 医療法人(東京都):不正アクセス復旧・再発防止設計
  • 士業事務所(愛知県):改ざん対策、バックアップ体制構築

それぞれの業種・システム構成に合わせ、長期的な安全運用を実現しています。

保守・セキュリティ対策の費用感

費用は内容や範囲によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

軽微な保守

月額5,000〜10,000円(アップデート・簡易バックアップ)

中規模保守

月額20,000〜30,000円(監視・復旧体制込み)

包括的保守

月額50,000円〜(WAF管理・セキュリティ監視・緊急対応込み)

外注することで、専門知識を持つ人材を確保でき、万一の際も迅速に対応できるメリットがあります。

中小企業が取るべき最初のアクション

「どこから始めればいいのか分からない」という方は、以下のステップを参考にしてください。

  1. 現状のセキュリティチェック(更新状況・SSL有無・バックアップ体制の確認)
  2. 保守体制の見直し(内製で十分か、外注が必要か)
  3. 外部委託の検討(対応範囲・費用・実績を比較検討する)

まずは小さなチェックから始め、リスクを洗い出すことが大切です。

FAQ(よくある質問)

Q: 中小企業のWebサイトでも攻撃されますか?
A: はい。攻撃は自動化されており、規模に関係なく脆弱なサイトが狙われます。

Q: 保守費用はどのくらいかかりますか?
A: 内容によりますが、月額1〜5万円程度が一般的です。対応範囲や緊急時の対応有無によって変動します。

Q: WordPressを放置するとどうなりますか?
A: 脆弱性を突かれて改ざん・マルウェア感染につながります。最悪の場合は復旧が難しく、新規制作が必要になるケースもあります。

まとめ|安心してビジネスを続けるために

Webサイトは企業活動の基盤であり、同時に常にリスクと隣り合わせです。

保守やセキュリティ対策を「コスト」と考えるのではなく、事業を継続し、信頼を守るための投資と捉えることが重要です。

KOKOROMIでは、制作から運用・セキュリティまでを一貫してサポートし、安心できる運用体制を整えます。

また、経済産業省認定の「情報処理支援機関(Smart SME Supporter)」として、公的にも専門性を認められた立場から中小企業のWeb活用を支援しています。

万一のトラブルに備えながら、長期的に成果を出すWeb活用を一緒に進めていきましょう。

Webサイト保守やセキュリティ対策に不安を感じた方は、ぜひ一度ご相談ください。

お客様の状況に合わせて、最適なご提案をさせていただきます。

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この記事は、静岡県浜松市と東京都新宿区でWeb制作・Webマーケティング事業を行う、株式会社KOKOROMIのスタッフが執筆しています。
経済産業省認定の情報処理支援機関(SMEサポーター)として、中小企業のWeb戦略・SEO・AIO(AI最適化)など、実際の制作・運用経験に基づいた情報をお届けしています。

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