2025年のWeb制作を振り返る|成果が出た企業の共通点とは

2025年の初め、「これからのWeb制作はどう変わっていくのか」というテーマでコラムを書きました。

2025年版:集客力を最大化するWebサイト改善のトレンド

そこから約1年が過ぎ、実際の制作やご相談の現場に関わる中で、「やはりそうだった」と感じる点もあれば、「少し想定と違ったな」と思う場面もありました。

この記事では、2025年を通して制作会社の現場で実際に起きた変化を振り返りながら、「予測はどうだったのか」「何が本当に重要だったのか」を整理してみようと思います。

2025年はどんな年だったか

2025年を振り返ってまず感じるのは、Webサイトを「どう作るか」よりも、「どう選んでしまったか」が結果を左右したのではと感じる1年だったということです。

特に多かったのは、

  • テンプレート制作・格安制作との比較
  • とりあえず作ったが成果が出ない

というご相談でした。

振り返ってみると、作る前の判断や考え方の違いが、そのまま結果に表れた一年だったように感じます。

2025年予測で「当たったこと」

ホームページ制作の失敗を防ぐには?

Webサイトは「作るだけ」では成果につながらなくなった

2025年を通してはっきり感じたのは、Webサイトを「完成させること」自体がゴールではなくなったという点です。

制作相談の中でも、

  • 作った後、どう活用すればいいのか
  • どこを改善していくべきなのか

このようなお話が、以前より早い段階で出るケースが増えました。

Webサイトは完成品ではなく、スタート地点として捉えられ始めた一年だったと言えると思います。

デザインが良い=成果が出る、ではなくなった

もちろん、デザインの重要性が下がったわけではありません。

ただ、「きれい」「おしゃれ」だけでは、成果に直結しにくくなっているのも事実です。

  • 情報が整理されているか
  • 伝えたい内容が分かりやすいか
  • 次の行動につながる導線があるか

このような部分まで含めて設計されているサイトの方が、結果的に反応が出やすい傾向がありました。

最初に「目的の整理」ができた案件ほど進行がスムーズだった

2025年の案件を振り返ると、最初に「何のためのWebサイトなのか」が整理できていたケースほど、以下のような傾向がありました。

  • 判断がブレにくい
  • 修正が最小限で済む
  • 結果的にコストや時間も抑えやすい

最初の整理がプロジェクト全体の質を決めていたと感じます。

2025年:想定外だったこと

2025年はAIや新しいツールへの関心が非常に高まった一年でもありました。

その一方で、「実際にどう業務に組み込むのか」「誰が運用・管理するのか」という部分まで整理できているケースはまだ少数でした。

「便利そう」という期待と、実務として使いこなす現実との間には、想像以上に差があった印象です。

SEOや広告だけで何とかしたい、というご相談が多かった

予測では、全体の設計からの見直しや、情報の整理からのスタートという意識が広がっているように感じていましたが、実際には「SEOを強化すれば何とかなるのでは」「広告を出せば成果が出るのでは」というご相談も多くいただきました。

サイトの方向性が整理されないまま施策だけを足そうとしている状態でもありました。

成果が出た企業に共通していた考え方

AI検索時代に求められるWeb最適化とはのイメージ画像

成果が出ている企業には、いくつか共通点がありました。

それは、Webサイトを「一度作って終わりのもの」「ほっておいても集客ができるもの」としてではなく、事業全体の中で、どう活用するかを考える存在として捉えていた点です。

最初から完璧な状態を目指すのではなく、

  • まず動かす
  • 反応を見て調整する
  • 必要に応じて育てていく

このような前提で考えられているケースほど、結果につながりやすいと感じました。

逆に、うまくいかなかったケースの共通点

一方で、成果につながりにくかったケースにも共通点があります。

  • 価格を軸に制作会社を選んだ
  • 方向性を整理しないまま制作に入った
  • 作った後に「これで良かったのか」と迷い始めた

このような流れです。

多くの場合は、「戦略・整理・方向性」を考える前に制作が進んでしまっていました。

結果として

  • 作り直しに近い相談になる
  • 追加コストや時間がかかる

という状況になってしまうケースも少なくありませんでした。

2025年を通して、改めて感じたこと

2025年を通して強く感じたのは、Web制作において「作る前の整理」の重要性が、以前にも増して高まっているということです。

「何を目的に、どう使うのか」が曖昧なままでは成果につながりません。

この流れは、2026年以降も続いていくと考えています。

弊社では、無理に作り替えることだけでなく、状況に合わせた考え方を一緒に整理していくことを大切にしています。

Webサイトについて、「今の方向で合っているのか分からない」「作り直すべきか、活かすべきか迷っている」

そのような場合は、制作の前段階となる「整理」からご相談いただくことも可能です。

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方向性を整理できるWeb戦略設計プランもご活用ください。

また、次回は2025年の振り返りを踏まえ、2026年に向けて、今から考えておくべきことを整理していきたいと思います。

この記事は、静岡県浜松市と東京都新宿区でWeb制作・Webマーケティング事業を行う、株式会社KOKOROMIのスタッフが執筆しています。
経済産業省認定の情報処理支援機関(SMEサポーター)として、中小企業のWeb戦略・SEO・AIO(AI最適化)など、実際の制作・運用経験に基づいた情報をお届けしています。

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